日常にブルデスを

ブルデス、スラムデスフリークによるオススメの一枚を紹介

INFERNAL REVULSION / DEVASTATE UNDER HALLUCINATION

最近の出会いはマッチングアプリが一般的と聞いてショックを受けました



まだスマホアプリでチャリ走が全盛期だった頃、出会いといえば合コンか友人の紹介かナンパの三択で

マッチングアプリなんて言葉はまだ生まれていませんでした



マッチングアプリの先駆けとなった

もう名前も忘れてしまったようなアプリが出てきたときは

アプリと言えど、出会い系サイトのイメージが強く皆敬遠していました


当時合コンなどの出会いにマンネリを感じていた私はその場の勢いでアプリをダウンロードすることに



サクラだらけだろうなと疑心暗鬼になりながらも、自分の直感を信じ大丈夫そうな人に連絡を送りました


何度か連絡を重ね会うことに




当日、集合場所の駅前のファ◯マへ


普段あまり緊張しないタイプでしたが

見たことも話したこともない人と待ち合わせるという経験がなかったので、さすがに緊張しました


『ベージュのワンピースだからね』と連絡が来て

店内を探すがそれらしき人はいない




えっいなくない?と送信



すぐに、『えっいるよ!』と返信が




また見渡すがやっぱりそれらしき人はいない

場所を間違えてしまったと思い、念のため相手のいるフ◯ミマの店名を確認


同じだ



でもいない…





もう一度店内を捜索するが


何回見てもベージュのワンピースを着ているのは

ガムコーナーよりデカい女だけ



やっぱりいないなー




冷やかしかもしれないな、今日は帰ろうと◯ァミマを出たところでガムコーナーが走り寄って来て



『もしかして、*#@さんですか?』と




おい聞いてねぇぞ


大して期待してなかったが、ガムコーナーはあんまりだろ


そもそもガムコーナーって棚のジャンルだからな


棚が出てくるなんて思うないでしょ



一瞬戸惑うも、そうですと返事をすると

『よかったー来ないかと思った』と



うるせぇメントス食っとけ


『はは、ぼくもです…』



本当なら心を鬼にして、棚には用はねぇ帰れ!と言いたいところでしたが

ガムコーナーでも女の子であり、足蹴にするのはどうかと

無駄に紳士ぶりを発揮してしまい、助手席に積んでドライブすることに



このガムコーナーは只者ではなく、初対面の人の車でファ◯チキ食いながらよく喋る身の程知らずのファットウーマンで、ストレスゲージは溜まる一方


そして話す内容はというと

安定の脈絡の無い糞みたいた話ばかりで、尚且つずっと棚のターン


地獄のような時間を耐え忍び、やっとの思いで棚を下ろす



楽しかったという言葉を頂くも

無言でドアを閉め、バックミラーに映った短い手を振るガムコーナーを背に走り出す



運転する表情は、なれなかったはずの鬼そのものだったと思います



マッチングアプリ黎明期の惨劇を体験した私には『マッチングアプリきっかけで結婚しました!』のような美談を受け入れることなどできず


そういった美談ができるようになるまで、何人の男がガムコーナーに苦しめられたと思う!?

と怒りに震えるばかりでした




何かに強い怒りや憎悪を覚えたときは、発散するのではなく鎮めることが大切だと思います



そんな、怒りで我を忘れそうになったときに心を鎮める一枚



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INFERNAL REVULSION『DEVASTATE UNDER HALLUCINATION』



神戸のブルータルデスメタルバンドの2007年リリース1stアルバム

ドロドロとしたミドルテンポを軸にビートダウンとファストパートを織り交ぜ、スラムデスに引けを取らない二段落としもかますエグいバンドです


じめっとした音作りのアングラ臭の漂うサウンドは初期のOBITUARYを彷彿させ、スローパートへの入りはDYING FETUSへのリスペクトが感じられます

音が潰れてこもり気味なのとダウンチューニングが相まってギターとベースの聞き分けづらいです

これぞ、ブルデス!聞きづらくてなんぼです


ハードコア畑出身ということもあり、ミドル〜スローテンポが強いですね

ドラムなんか完全にハードコアの音で好感が持てます

特にスネアの音が湿りっ気があって最高です


ボーカルはヴィーヴィー唸るガテラルで良い意味で汚くて個人的にはかなり好きです

ただ、クリスバーンズみたいなキレイなガテラルが好きな方は嫌いだと思います(笑)


展開としては、馬鹿の一つ覚えのようにファスト〜スローへのビートダウン一辺倒で全曲同じ構成でお送りします的なうんこバンドとは一線を画しており

ファスト、ミドル、スローと複雑にテンポチェンジして

ここぞというときに激重ビートダウンをかます憎たらしさ

一曲通しでミドルテンポの曲でも、微妙にBPMを落とし、グルーヴなドラミングとファストなツーバスを使い分ることで

落差のあるビートダウンを使わなくてもエグい曲は作れることを証明してます


直下型ビートダウン/スラミングでドヤ顔してるバンド達は皆涙目になるほど素晴らしい内容です






このアルバムを聴いて日本中のガムコーナーをなぎ倒しに行くことを思い留まりました



今日はこの辺で