日常にブルデスを

ブルデス、スラムデスフリークによるオススメの一枚を紹介

MUCOPUS / Undimensional

ブルータルデスメタルにハマって、よりブルータルで尚且つまだ有名になっていないバンドを求めてディグり続けた結果、流通の少ない音源を集めることに縛られ曲のカッコ良さは二の次になり

レアな音源は手元にあるのに聴くことはなく、普段聴くのはメジャーなもの


曲やバンドを気に入るかは自分が決めることで

誰かが名曲と評価したものがカッコいいわけでも

レアな音源だからカッコいいわけでもなく

自分が良いと思った曲がカッコいいわけで


どのジャンルにも言えることですが、共感や賛同を求め批判を恐れるあまりに

同じものを好まなければならない

名曲、名盤と呼ばれるものを良いと思う価値観がないといけない

定番、王道こそが頂点であり、実験的なものは愚かという風潮が蔓延っていると思います


おすすめの曲ある? と聞かれ、相手の好みに合わせた当たり障りの無い誰でも答えれそうな曲ではなく、本当に自分の好きな曲をお薦めできる人が増えていったら音楽業界が活気づくと思います



そんな今日の一枚


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                    MUCOPUS 『Undimensional』


ニューヨークのブルータルデスメタルバンドの2ndアルバム

ブルデスにドゥームメタルグラインドコアプログレ要素を詰め込んだような内容になっています


正直プログレ要素を取り入れたデスメタルはダサいと思ってます

というか、プログレを受け付けない体です

それに加え、いろんなジャンルごちゃ混ぜにしましたってバンドが生理的に無理です

だって大体聞くに耐えないし、俺たちやばいだろ感に嗚咽が止まりません


MESHUGGAHの二番煎じが大量発生したときは悪夢でした

なんでも取り入れればいいわけじゃないだろって

MESHUGGAHだからカッコいいわけであって

お前らがやったらテープ繋ぎ合わせたような曲になるだけだよ


ただこのバンドは違いました

グラインドコアの如く爆走ナンバーが始まったかと思えば、バキバキのスラップベースが鳴るミドルパートになったりと

めまぐるしいリズムチェンジや変拍子でのビートダウンや速弾きなど実験的なブルデスをやっています


意味不明な日本語のSEも特徴の1つです

ラスト曲の長めの時代劇風のSEはふざけてるとしか思えませんが

天誅!』からのドゥームメタルも凌ぐ激重リフとブルータリティ全開の低音ガテラルは圧巻です!


このバンドの1番の立役者は変態プレイを炸裂させているベースで、リフがキャッチーでドラムの手数が少ない分、ベースの変態さが際立っています

2曲目 load ragは特にベースがフューチャーされており、変態プレイっぷりが堪能できます


ここまで実験的なことをやりながら、ブルータルさとキャッチーさを保てるのはテクニックありきなんでしょうね

楽器弾いたことないんでよくわかんないですけど

、カッコいいってことは確かです




ブルデスをディグりすぎて、何聴いても同じに聴こえてしまうようになった頃に出会った一枚を紹介しました